街歩きの旅

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2007年12月号
神仏混淆の名刹「木山寺」

神仏混淆の名刹「木山寺」

岡山県 真庭

今から千二百年前、弘法大師が開いたという歴史ある寺
多くの戦国武将も手厚く保護した名刹は
今でもひっそりと美作の山で佇んでおりました

神仏混淆の名刹「木山寺」
 木山寺は、岡山県落合インターより約十五分、標高四五〇メートルの山頂にあります。
 八十五年に弘法大師空海が、仏縁を止めた霊地とした寺です。また、古より木山寺・木山宮が併祀されていました。
 以来、戦国武将・諸大名の信仰により篤く保護されてきました。明治初めにあった神仏希釈の波にも逃れられて、今では珍しくなった神仏習合の寺としても有名です。御本尊は、薬師瑠璃光如来、十一面観音菩薩で、鎮守神には木山牛頭天王と善覚稲荷大明神を祀られています。
 また、境内の中にある襖絵は特に見事でありました。江戸初期から中期にかけての描かれた襖絵がそのまま観ることが出来ます。善覚稲荷は、一七一四年に建てたものであり、他にも書、仏具など文化的にも歴史的にも貴重なものが、住職や檀家の方々から保護されてあります。
 そして周辺一帯は郷土自然保護地域に指定され、自然環境の美しい霊峰につつまれています。
 美作には、非常に有名な後醍醐天皇ゆかりの古桜醍醐桜や神庭の滝・鍾乳洞などがあり、じっくりと腰を据えて観光をするには、是非お勧めの地です。最寄り駅は、姫新線美作落合駅。 神仏混淆の名刹「木山寺」 神仏混淆の名刹「木山寺」


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2007年10月号
みちのく古川 食の蔵「かむろ」

みちのく古川 食の蔵「かむろ」

宮城県 大崎市

緒絶橋のたもとに建つ、江戸時代に建てられた橋平酒造店の酒蔵

みちのく古川 食の蔵「かむろ」
 みちのく古川の緒絶の橋は、哀しいお姫様の叶わぬ恋の物語として有名です。
 平安の昔、嵯峨天皇の皇子の恋人、をだえ姫が后のねたみを受けて左遷され故郷に帰る途中、「願わぬ恋と知りの川に身を投げた」ことで有名です。
 悲恋の歌枕「みちのくのをだえ橋」になっており、あの奥の細道で有名な松尾芭蕉も行きたかったのに立ち寄れなかったといわれています。
 現在は、江戸時代寛政二年に建てられた橋平酒造の蔵跡を再利用することで、この歴史ある「緒絶の橋」を守っています。
 この「醸室(かむろ)」には、大小の蔵が十棟あります。有名な大吟醸「緒絶橋」の蔵を始め、歴史を紹介する蔵、みちのくの産物を紹介したり民芸品や和物アンティークをあつかう蔵があります。様々な食も提供しており和食、洋食などお腹いっぱいにしてくれる蔵などがあります。
 施設は広く、家族やお友達と行っても楽しめます。 みちのく古川 食の蔵「かむろ」
【醸室(かむろ)】
宮城県大崎市古川七日町3−10
醸室のお問い合わせ・ご連絡はお気軽にここに!
〒989−6153
電話・FAX 0229−21−1020


みちのく古川 食の蔵「かむろ」


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2007年08月号
勇壮な男の祭り「岸和田だんじり」

勇壮な男の祭り「岸和田だんじり」

大阪府 岸和田

三百年の歴史を誇る、岸和田だんじり祭り。この街は、老若男女もお店もすべてが、この祭り一色に染まります。

インディアンサマーりんくう店
 岸和田といえば、だんじり。だんじりといえば岸和田というほど有名なこの祭り。リオのカーニバルに似た情熱と盛り上がりがあります。この街の人々は、だんじりのために一年を過ごすといっても過言ではないほど。だんじり祭りには、この土地で生まれた人達は一斉に帰ってきます。今年は、九月十五・十六日。
 また、祭りの時にはゆっくりと地車(だんじり)を見ることはできませんが、この地車の工芸は、特に見事。だんじり会館には、地車の歴史や彫り物や工芸といったものが展示してあり、身近にだんじり祭りに接することができます。
 このだんじり祭りの時に是非、行っていただきたいのが、岸和田の近く関空側にある、レストラン「インディアンサマー」。創業三十年の老舗で、日本で初めてアメリカンスタイル調理法、Conti(コンチ)ダイニングを紹介したお店です。開放感のあるゆったりしたお店で、ボリューム満点のお料理を堪能してください。
インディアンサマーりんくう店
インディアンサマーりんくう店
住所  大阪府泉南郡田尻町りんくうポート北5-6
電話  072-490-0711
営業時間  09:00〜23:00
    L.O. 22:30
    11:00〜15:00
定休日  年中無休
座席  101〜300人
駐車場、カラオケ、貸し切り可
駐車場  45台可能
雰囲気  宴会・パーティー向き


岸和田だんじり会館
岸和田だんじり会館
〒596-0074 大阪府岸和田市本町11-23 TEL(072)436-0914


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2007年06月号
滋賀県甲賀郡信楽町

滋賀県甲賀郡信楽町

日本の古窯、信楽焼陶芸の森をゆく

「古信楽」と呼ばれる信楽焼き特有の赤味のある土味。素朴で暖かい情感あふれる信楽焼きには、人のぬくもりがありました。

先生の作品
名陶:鈴木茂至  信楽焼といえば酒買いタヌキがあまりにも有名。信楽の駅を降りるとさっそく5メートルもある巨大タヌキが迎えてくれます。また、街道のあちらこちらには愛嬌ある酒買いタヌキが無数に置かれ、いかにも焼き物の里に来たことを教えてくれます。
 信楽焼は、瀬戸、常滑、越前、丹波、備前の六古窯の一つ。十四世紀半ばに聖武天皇が着手したのが始まりとされています。独特の赤茶味の焼き色は、自然の釉の風味とビードロ釉の味わいが重なり、日本人好みの「わびさび」を醸し出していました。信楽焼きの何とも云えない素朴な味わいは、この二つの原因にあるのでしょうか。
 今回、パティオが訪問したのは「中郷窯」の鈴木茂至先生。
信楽焼の中では珍しく絵付けを得意とする作家。見事なまでの絵付けの技は、信楽の素朴さを損なわず釉を巧み操った器になっています。
 「次には、良いものをと思って四十年が経ちました」と語る鈴木先生の笑顔には、ひとつのことを追求した者だけが知る深い洞察と達観した晴れやかな味わいが漂っていました。 信楽駅のタヌキ


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2007年04月号
東京都 築地場外

東京都 築地場外

日本一の魚市場、築地市場

昭和10年から70年間、日本の胃袋をリードしてきた築地市場。戦前戦後をくぐり抜け今や世界の観光地になりつつあります。

東京都 築地場外 東京中央区築地。日本の台所として有名なこの築地市場。美味しくて、新鮮なものが毎朝全国から届けられてきます。
 場所は、大都会東京のど真ん中。銀座の裏手にあり、有名な歌舞伎座から徒歩三分ほどです。
 築地場外は、一般の人も気軽に入れるようになっており、名物のマグロ丼や新鮮なお寿司、ホルモン丼などを食べられます。お客さんは、お買い物ついでに食べに来たり、市場での朝一番の仕事を終えて、一杯やりながら食べる人々や、観光で来られた人々で賑わっています。世界各地から来ている観光客も多く、日本独特の食文化に目を見開きながらも、食べたり、写真を撮ったりしています。築地は、東京を代表する観光地としての役割も担っています。
 平成二十四年には、この歴史ある築地市場も豊洲移転を控えています。まだ移転までに問題が多くあるそうで、簡単にいかないようですが、後5年も経てば、この歴史ある風物詩も見られなくなります。この機会に味わい深い築地をご覧になっては、いかがでしょう。


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2007年02月号
谷汲山華厳寺

岐阜県 揖斐郡 谷汲

歴史深い谷汲山華厳寺をゆく

西国三十三番満願霊場谷汲山華厳寺は、1200年の歴史を持つ天台宗の由緒ある寺である

 岐阜県揖斐郡にある西国三十三番満願霊場として知られる華厳寺。重要文化財が多くある天台宗の由緒ある寺でも知られています。十一面観音像をはじめ、左右の不動明王、毘沙門天などは特に有名です。
 西国三十三ヶ所を遍歴してきた巡礼者は、谷汲山で満願打ち止めとしてその証に笈摺(おいずる)を納めていきます。この寺には、巡礼が終わった後、本堂の柱に打ちつけてある鯉をなでると精進落としとなったいう、奇妙な風習があるそうです。
 自然に恵まれたこの街は、四季折々にえもいわれぬ美しさを旅する人に提供します。紅葉の美しさは、目を見張るほどになり、雪景色は、静かな重厚さを醸し出します。春のサクラは、煌びやかな輝きを放ちます。
 谷汲踊りは、八百年の歴史を持つ武者踊り。源氏が源平合戦の勝利を祝って踊ったのが始まり。二月の豊年祈願祭、四月のサクラまつり、十一月の紅葉祭りで観られます。


谷汲あられの里

だるま堂製菓株式会社  谷汲あられの里
岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲
Tel.0585-55-2313華厳寺の麓近くにあるのが、「谷汲あられの里」
歴史と自然に囲まれた環境で、豊かな美味しい自然水を使って自慢のあられを作ってます。50種類ものあられが置いてあり、工場直結の販売店だから、出来たてのあられを試食出来ます。
谷汲観光のお問い合わせは(社)谷汲観光協会  TEL0585-55-2020  “谷汲あられ”の里


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